JOEのバースデー単独公演も決定!!DASEINの大晦日に行なった配信カウントアップ単独公演をレポート。双方向のライブを、配信という環境の中であろうとしっかり作りあげていった。

DASEINが年末恒例で行なっている年越し単独公演。2020年は、コロナ禍の影響もあり無観客ライブ配信という形で開催。その変わり、例年のよう1日だけではなく、2020年は12月30日と31日の2日間行なった。ここでは、12月31日の公演の模様をお伝えしたい。

 

ライブの幕開けを告げたのが、「ー再生-prologue-ー」。DASEINの20年間の歩みをスクロールしてゆくように流れだした音が、DASEINと自分たちとの記憶を行き来しだす。そこへJOEのドラムが加わり、他の演奏陣が音を重ねながら、楽曲は「唯、此処に在る事が愛しくて」へ。大切な仲間たちとの出逢いへ感謝の想いを告げるように歌うその曲を。彼ら自身の未来へ向かう道しるべとなる想いを告げるこの歌を。何より、こうやって出会えたことへの喜びを、彼らは、20年間というDASEINの歴史を支え、共に歩んでくれた人たちへ向け、感謝の想いを伝えるように歌っていた。DASEIN結成20周年の年であり、2020年を締めくくるライブの始まりを飾った「唯、此処に在る事が愛しくて」が心を潤す歌として胸に響いていた。Rickyの繋がりたい想いを届けるように歌う声にも、心が熱く揺さぶられた。「共にあることが僕のすべて」、その言葉を、そのままDASEINの2人に愛を持ってお返ししたい。

優しく包み込むおおらかな楽曲から表情を塗り替えるように、DASEINは「アイアイサ」を歌いながら、ここから一緒にはしゃごうかと熱く誘いをかけてきた。エッジ鋭い楽曲が、チクチクと刺激を与えてゆく。一緒に踊ろうぜと誘うように、振りも交え歌うRicky。たとえ画面越しでも、熱い演奏に気持ちを刺激されたら、じっとなんかしてられない。

 

「各々の場所で、存分に一緒にライブを作っていこう。アゲていこうぜ!!」。Rickyの言葉に続いて届けたのが、「上昇気流」だ。伸びのあるハイトーンヴォイスを高らかに響かせ、DASEINが一緒に空高く舞い上がろうぜと誘いをかけてきた。Rickyが、メンバーたちが飛び跳ねながら歌い、演奏する。本当なら目の前で、彼らと一緒に飛び跳ねていたかった。それが出来ない環境だからこそ、気持ちの中の自分は、右手を高く掲げながら飛び跳ねていた。ときに想像は現実と同じ感動や興奮を与えてゆく。この曲へ触れているとき、間違いなく心の中にいるもう一人の自分が笑顔で跳ね続けていた。たとえネット越しでも、気持ちは繋がれる。心に翼を与え、自由を味わえる。

気持ちを騒がせるエレクトロなロックサウンドが響きだした。頭を思いきり振りたくなるHYPER BEAT RCKナンバー「BREAK OFF!!!」の登場だ。エッジ鋭くも猛々しい演奏の上で、Rickyが煽るように早口で熱い想いをぶつけだす。攻めた姿勢に触発され、身体中を熱い血が駆けめぐる。じっとなんかしてられない。今の環境をぶっ壊し、熱狂の中へ飛び込みたい!!

 

次に披露したのが、現状DASEINの最新ナンバーとなる「待宵影」。コロナ禍の中で彼らが作りあげたのは、攻めた姿勢を示した楽曲だった。Rickyの歌声にも、かなり力が込められている。ハイトーンヴォイスの魅力を活かしながら、Rickyは挑発するように歌っていた。攻撃的な姿を示す、その様がとても刺激的だ。

勢いをさらに増幅させようと突きつけたのが、情熱的な音色を詰め込んだ「未練」。指につけたハンカチを揺らしながら歌うRickyの姿は、まるで闘牛に挑むマタドールのよう。赤いハンカチを揺らしながら挑発してゆく様が凛々しい。その姿へ見惚れながらも、身体はうずうずしっぱなし。歌詞ではないが、このまま溺れてしまいたい気分だ。JOEの「今でも愛してる」の言葉も、嬉しい言葉として胸をときめかせた。

たとえ画面越しでも、その姿をじっと見つめていたい。そんな気持ちへ寄り添うように、DASEINは胸を切ない色に染めてゆくバラード「じっとみつめたい」を、想いをたっぷりと込めながら歌っていた。愛しい人への想いを熱い感情のまま告白するように歌う。Rickyの、愛おしさをたっぷりと含んだ声が胸を熱く揺さぶっていた。何時しか瞼に潤いを覚えていたのは、全部Rickyの、DASEINのせいだ。それもまた嬉しい感動だ。

 

JOEのティンパニスティックを用いたタイトな演奏から始まったドラムソロは、いつものスティックへと持ち替えたとたんに激しさを帯びてゆく。途中、観客たちを煽る様も見せてゆくところは、何時もの姿通り、あえて何時も通りの煽る姿を見せてくれたところも嬉しい。途中から、他の楽器陣も演奏に参加。そこからは一気にシンフォニックな世界へ。数分強の中へドラマチックな物語を描き出してゆくJOE。この日はツイキャスからの配信。その様を見て、お茶爆が次々投下されていた。

 

スリリングな音が場内中を支配する。Rickyが、「狼煙」に乗せ、激しく、雄々しく煽りだす。ここからは、Rickyのシャウト声も加えながらの激しいロックナンバーのゾーンへ。続く、「ケリをつけろ」でもRickyは、感情のストッパーを壊し、沸き立つ熱情をぶつけるように雄々しく歌っていた。 激しく疾走する楽曲の上でシャウトする様は、闘志剥き出しで戦う闘士のよう。彼らに煽られるたび、気持ちが熱く沸き立つ!!

熱した勢いを維持したまま、気持ちを開放するようにDASEINは「冷静になれ」を歌いだす。高ぶった熱はそのままに、DASEINは観ている人たちを挑発し続けてゆく。間奏ではRickyがダンスも披露していた。Rickyは「冷静になれ」と口にするが、冷静でいられるわけがない。気持ちはもうてんてこ舞いだ。そんな気持ちへ寄り添うにように、DASEINは「転手古舞」を演奏。、彼らの祭りモードに触発され、何時しかわちゃわちゃした気持ちに染まっていた。

「俺たちこそが天下無双」の言葉を合図に飛びだしたのが、「天下無双」。Rickyは、手にした羽根扇子を舞い踊らせる。DASEINは、観ている人たちを在りし日のレイブパーティへと連れ出した。身体が華やぐ、気持ちが熱く騒ぎだす。DASEINが生み出したロックなダンスパーティへ身を投じ、大きく手を振り上げ、身体を揺らし、熱狂の中で溺れたい。

 

アンコールでは、Rickyの別プロシェクトR*A*Pの「闇」をカバー。凛々しく、攻めるような姿を示しながら、Rickyは雄々しく歌声を響かせていた。スケール大きな楽曲へ、彼の歌声が気持ちを躍動させるドラマを描き加えてゆく。強さと温かさ2つの表情を巧みに交ぜながら、DASEINは観ている人たちの視線を惹きつけていった。

 

DASEINは、2021年1月1日に、デビューから20年目を迎える。次に披露したのが、DASEINが20年前に歌い、デビューを飾った「夢つれづれ」。彼らの始まりの歌を、20年経った今のモードで披露。そこにあったのは、懐かしさではなく、存在感と貫祿と深みを増した「夢つれづれ」の姿だった。Rickyの歌声の艶めきにも、より妖しさが増している。進化したその歌に、心が溺れそうだ。

次に披露したのが、2021年1月1日に配信リリースした「泡沫なる夢幻」。この楽曲を、ライブでいち早く披露。デビュー曲に続いて、20年後の最新ナンバーを並べて届ける姿勢がいかすじゃない。DASEINの20年間の歩みを綴った想いは、ぜひ歌詞を読みながら聞いて欲しい。心に雄大な景観を描きだす楽曲に、気持ちが嬉しく吸い込まれてゆく。熱狂というよりは、聞くほどに世界観へ身を浸し、酔いたくなる曲だ。Rickyも、いろんな想いを思い出しながら、噛みしめるように歌っていた。雄大な楽曲とは裏腹に、激しい音を叩き出すJOEのドラムにも注目したい。「泡沫なる夢幻」、またもDASEINの音楽のライブラリーに、刺激を与えながらも心を濡らす楽曲が並んだ。

 

「立ち止まらないでいきましょう!!」「生きてるかー!!」。ふたたび熱した気持ちを分かち合おうと、Rickyは「GO GO GO  GO ON!!」と煽りだす。その煽りを受け、コメント欄には数多くの「555」の数字が次々と流れていた。飛びだしたのがとても華やかな、でも気持ちを熱く騒がせるDASEIN流のパーティーロックチューンの「555」だ。タオルを手に煽るRicky。コメント欄には、止まることなく「555」の文字が流れ続ける。そこに距離があろうと、一体感なんていくらでも作っていける。きっと、555と打ち込んでいた大勢の人たちが、指先に熱い気持ちを込めながらキーボードを叩いていたに違いない。さぁ、そのままアガり続けろ!!

 

「姿は見えなくとも、想いは共有できます」。最後にDASEINは「共鳴り」を演奏。互いに想いを分かち合いながら、こうやってDASEINと同じ時間を、ライブを通して共有できた喜びを、「共鳴り」を聞きながら感じていた。Rickyの煽りに向け、コメント欄に「サマーデイ」と打ち込みながらレスポンスを返すなど、ここでも、しっかり繋がり合っていることをファンたちも伝えていた。Rickyが、「花開くよ」と歌いながら両手で小さく花咲くポーズを作るなど、カメラがあるからこそ見せられる楽しみ方も示すなど、DASEINは双方向のライブを、配信という環境の中であろうとしっかり作りあげていった。

 

DASEINは、最新配信シングル「泡沫なる夢幻」を発売した。3月14日にはJOEの生誕祭を。4月4日には、新たなワンマン公演も決定している。DASEINのデビュー20周年は始まったばかり。彼らが今年どんな一緒に作り上げる楽しみを提示してくれるのか、今は心待ちにしていようじゃないか。

 

 

2020年12月31日(木)

DASEIN PRESENTS

年末2DAYS配信ワンマンLIVE 2020

「Shimekukul DASEIN」

〜全集チュウ de ギュウの呼吸〜

「ー再生-prologue-ー」

「唯、此処に在る事が愛しくて」

「アイアイサ」

「上昇気流」

「BREAK OFF!!!」

ーMCー

「待宵影」

「未練」

「じっとみつめたい」

ーDrum soloー

「狼煙」

「ケリをつけろ」

「冷静になれ」

「転手古舞」

「天下無双」

-ENCORE-

「闇」(R*A*P cover)

ーMCー

「夢つれづれ」

「泡沫なる夢幻」

「555」

「共鳴り」

 

 

【PHOTO:折田琢矢】

【TEXT:長澤智典】


 

★インフォメーション★

「泡沫なる夢幻」

品番:SOCO-0008

作詞:DASEIN

作曲:DASEIN

編曲:都啓一 (Rayflower/SOPHIA)

Gt Rec:YUKI(Rayflower/DUSTAR-3)

 

ジャケットデザイン;ZERO (THE MICRO HEAD 4N’S)

配信中

https://linkco.re/tqs4E8xg

 

<作品紹介>

2001年1月1日、デビューシングル「夢つれづれ」のリリースからちょうど20年目を迎える2021年1月1日にリリースされる記念すべき今作は、【泡沫夢幻(ほうまつむげん)】という日本語特有の文化でもある四字熟語をモチーフに、DASEINとしての20年間の軌跡を描いた作品となっている。人生とは泡沫の夢のようであるが、そんな幻の如きリアルな世界でJOEとRickyは出会い、DASEINが生まれ、ザイナー(ファンの呼称)と出会い、解散の時を超え、またこうして同じ夢を見ながら音楽を奏でていられる事への喜びと感謝が綴られた歌詞が印象的。

そんな歌詞の儚さとDASEIN王道の哀愁を帯びた歌謡メロディー、JOEのアグレッシブかつ繊細なドラム、ハートウォームゆえにどこかノスタルジックなRickyのハイトーンボイスが、デビュー当初の古き良きを感じさせながらも、今回初めてDASEINの楽曲アレンジを手掛けた都啓一氏(Rayflower/SOPHIA)のサウンドメイクにより、さらに深みを増した古き良き新しきHYPER BEAT ROCKに仕上がっている。

 

<DASEIN schedule 2021>

 

◆2021年3月14日(日)

DASEIN presents

JOE Birthday LIVE EVENT

「WELCOME TO THE FACE 2021」

ー祝・49歳で益々シクヨロです!!!ー

<日程> 2021年3月14日(日)

<時間> 18:00 配信スタート予定

<配信チケット> 4,900円

<出演> JOE/Ricky 他

※サポートメンバー後日発表

 

◆2021年4月4日(日)

DASEIN Oneman Live

 

 

DASEIN  オフィシャルサイト

http://dasein-offical.com

DASEIN  twitter

https://twitter.com/dasein_555

 

Ricky オフィシャルサイト

http://hyperneosoloist.com/ricky/

Ricky BLOG

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Ricky twitter

https://twitter.com/Ricky_A_Prmkv

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